- はじめに:ジャパンケネルクラブについて
- 犬種の10グループ一挙紹介!
犬はこれまで、人間の側で働くため、目的に応じてさまざまな品種改良が行われてきました。
仕事や役割によって犬たちを10のグループに分類することができ、その中にはペットとして可愛がられるために生まれてきた犬も含まれています。
それぞれの祖先や特徴について知っていれば、よりワンコと良好な関係を築くことが出来るでしょう。
Contents
はじめに:ジャパンケネルクラブについて
犬種の10グループ紹介に飛ぶ
ジャパンケネルクラブとは?
一般社団法人ジャパンケネルクラブ(英語:Japan Kennel Club、略称:JKC)は、1949年(昭和24年)に創立された犬に関する日本で1番大きな団体です。
さまざまなことを行なっており、活動例を挙げると以下の通りとなります。
ジャパンケネルクラブの活動例:
- 国内におけるイヌの品種の認定
- 犬種標準(スタンダード)の指定
- ドッグショーの開催
- イヌの飼育指導
- 血統書の発行
- 公認資格試験の実施/公認資格の発行
※※「もっと知りたい!」という方はジャパン ケネル クラブの公式ページをご覧ください。※※
日本では約200種類の犬を分類
現在、犬の種類は非公認の犬種を含めると世界で約700〜800もあるといわれています。
ジャパンケネルクラブでは、約200の犬種が登録されており、これらを犬種の10のグループに分類しています。
グループ分けの方法は国や団体などによって異なります。
ジャパンケネルクラブは、畜犬団体の国際的な統括団体である「国際畜犬連盟(略称:FCI)」にあわせて10グループの分類を使用していますが、例えばアメリカ、カナダ、イギリスなどの国では、7グループで分類しています。
犬種の10グループ一挙紹介!
1.牧羊犬・牧畜犬
第1グループは、牧羊犬・牧畜犬のグループです。
広い牧場で羊や牛の群れを誘導したり、移動させたりする作業を手伝っていました。また、外敵から家畜を守ることも彼らの仕事でした。
思考力や判断力が抜群。縄張り意識が強めです。頑丈な体と機敏さを備えており、運動神経が良いため、ディスクの競技などで活躍する犬も多いようです。
2.番犬・護衛犬・作業犬
第2グループは、番犬・護衛犬・作業犬のグループです。使役犬ともいいます。
重い荷物を引く犬、闘犬、救助犬、護衛犬、軍用犬、番犬など、狩猟以外のいろいろなところで活躍していました。
警戒心が強く、ペットとして飼う場合でも番犬に向きます。軍用犬・番犬として活躍していた犬は、もともと攻撃性が強い傾向にありましたが、現在では家庭向けに改良が進んでいます。
3.テリア
第3グループは、テリアのグループです。
テリアの名前は、ラテン語の「テラ(大地)」からきています。巣穴にいる小型獣(ネズミやアナグマなど)の狩り・駆除を手伝っていました。巣穴に単独で潜り込んでいたこともあって、穴掘りが得意な上に、勇敢で独立心も旺盛です。
体が小さめで愛らしい外見ですが、活動的で気性が荒いのが特徴です。
4.ダックスフンド
ミニチュア・ダックスフンド、ダックスフンド
第4グループは、ダックスフンドのグループです。
ドイツ語のダックスは「アナグマ」、フンドは「獣猟犬(ハウンド)」を意味します。体の大きさをカニンヘン・ミニチュア・スタンダードで分類します。毛質は、スムース・ワイヤー・ロングの3種類があります。
陽気で明るい性格ですが、粘り強く頑固な一面もあります。巣穴に住んでいるウサギやアナグマをとるために改良された、胴長で短足の容姿が特徴。中世のころから、ドイツ周辺で活躍していました。
5.原始的な犬・スピッツ
第5グループは、原始的な犬・スピッツのグループです。
原初的な犬の形を残した犬種です。いいかえると、祖先のオオカミに近い犬種であるといったところです。
ドイツ語のスピッツは「尖ったもの」を意味し、尖った口先(マズル)、くるりと巻かれた形状のしっぽ、立ち耳を持っているのが特徴。落ち着きがあり、思考力や判断力もあります。警戒心が強いため、番犬として用いられることも。
日本原産のほとんどの犬種がこのグループに属します。
6.嗅覚獣猟犬
第6グループは、嗅覚獣猟犬のグループです。
英語でセントは「ニオイ・嗅覚」を意味し、「セント・ハウンド」と呼ばれています。鋭い嗅覚を武器として獲物を探し出し、大きな声で知らせることが仕事でした。
耳が垂れているのが特徴。スタミナと脚力が抜群です。穏やかで愛情深い犬種が多いグループです。
7.鳥猟犬 1 ポインティングドッグ
第7グループは、鳥猟犬1のグループです。
「ポインティング・ドッグ」と呼ばれています。獲物(鳥)を探し出し、ハンターに場所を教えるのが仕事でした。また、ハンターが来るまで獲物を引き止めておく役割も任されていました。
8.鳥猟犬 2 レトリーバー、フラッシングドッグ、ウォータードッグ
第8グループは、鳥猟犬2のグループです。
ポインティング・ドッグ以外の鳥猟犬のグループです。撃ち落とした獲物を回収してハンターに届ける「レトリーバー」、隠れた鳥を追い立てる「フラッシング・ドッグ」、水の中に落ちた獲物を回収する「ウォーター・ドッグ」が所属しています。
9.愛玩犬
第9グループは、愛玩犬のグループです。
「コンパニオンドッグ」「トイドッグ」とも呼ばれています。ペットとして可愛がることを目的に作られた犬種で、古くから人の心を癒してきました。
ほとんどが小型犬です。性格に関しては、猟犬を改良した犬種もあるため様々です。
10.視覚獣猟犬
第10グループは、視覚獣猟犬のグループです。
英語でサイトは「視覚」を意味し、「サイト・ハウンド」と呼ばれています。優れた視覚を武器として獲物を探し出し、すばやく追跡します。獲物が力つきるまで追い詰めるため、スタミナと脚力が抜群です。
まとめ
犬種の10グループそれぞれの仕事・役割を見てみると、人間と犬との深い繋がりを感じることが出来ますね。
グループごとの犬の特徴や性格に個体差はありますが、犬選びの際、参考にしてみてはいかがでしょうか?
最後まで読んでいただきありがとうございました🐩💕