今回は、「良いペットショップを見分けるポイント」をご紹介します。
ペットショップというと、このような意見が数多く見受けられます。
犬をモノとして扱って、劣悪な環境で繁殖を続ける悪徳業者と繋がってるんでしょう?
狭い空間に1日中入れっぱなしだなんて可哀想。
しかし、必ずしもペットショップが「悪」というわけでもありません。
良い環境で繁殖され、たっぷりと愛情を注がれながら育った犬を扱っているペットショップも少なからず存在するからです。
悪いウワサだけを聞いて、何も調べずに、食わず嫌いのようにペットショップを避けるのはちょっと勿体ないのです。
それに、ペットショップだからこそ得られるメリットというのも見過ごせません。
- 好きな時に、気軽に来店できる
- 多くの犬を見比べながら選べる
- グッズやごはんなど必要なものが揃えられて便利
- アフターケアがしっかりしている
さて、それでは良いペットショップはどのように見分ければ良いのでしょうか。
詳しくご紹介していきますので、「これからペットショップで犬を購入するつもりだ」という方はぜひ参考にしてみてください。
Contents
良いペットショップを見分けるポイント
良いペットショップを見分けるポイントは7つです。順番にチェックしましょう。
① 店員さんの「犬の知識」が豊富か
1つめは、《店員さんの「犬の知識」が豊富か》です。
気になる犬が見つかったら、その犬種について色々と質問してみましょう。
例えば、以下のようなことを聞けば店員さんの知識があるかどうかを判断できます。
- 原産国はどこか?
- 成犬になった時のおおよその大きさ・体重はどれくらいか?
- 運動量(必要な散歩の量)はどれくらいか?
- その犬種がもつ特有の気質はどんなものか?etc…
専門ブリーダーさんほどの知識はないにしても、「販売のプロ」であればこれくらいは答えられるはずです。
ただし、たまたま入社したてのアルバイト店員さんに当たる可能性もあるので、微妙だなと感じたら、後日別の店員さんとも話してみることをオススメします。
② 生後46日以上の犬を扱っているか
2つめは、《生後46日以上の犬を扱っているか》です。
日本では「動物の愛護及び管理に関する法律」が制定されています。
この法律により、生後45日齢以内の子犬の販売が禁止されているため、もし販売しているようであれば違法ということになります。
気になっている犬が条件をクリアしていても、店内の他の犬がクリアしていなければアウトですので、他の犬の月齢も合わせてチェックしてみてくださいね。
(1)犬猫の引き離しは生後46日齢から
○対象:犬猫の繁殖業者
○概要:生後45日齢以内の犬猫は販売のための引渡しや展示ができません。規制されるのは繁殖業者が引渡しなどを行うタイミング。一般への販売だけでなく、業者間取引も禁止です。なお、生まれた日は0日齢でカウントします。引用:全国ペット協会
犬を迎える時期に関しては、親兄弟と遊びながら社会性(相手との関わり方、順位制など)を身につけるためにも、生後8週齢以降が理想的です。
③ 店内や犬の居場所が衛生的か
3つめは、《店内や犬の居場所が衛生的か》です。
例えば、以下のような状態の場合は注意しましょう。
- 店内に悪臭が充満している
- 排泄物がそのまま放置されている
- ケージがひどく汚れている
時々、犬が放置された排泄物を踏んづけてウンチまみれになっているのを見かけます。
このような場合、ケア全般(食事を含む)が行き届いていない可能性があります。
④ 犬の仕入れ先が「市場」ではないか
4つめは、《犬の仕入先が「市場」ではないか》です。
犬の競り市場では、まだ抵抗力の弱い小さな子犬たちが数多く出入りするので、伝染病にかかってしまうリスクが高いです。
また、必ずしも良いコンディションの犬を仕入れられるとも限りません。
基本的にブリーダーの元で生まれた子犬は、定期的に開催される「ペットオークション」という場所で競売にかけられ、ペットショップのバイヤーに競り落とされて店頭に飾られます。
ペットショップ側はベルトコンベアーの上を流れてきた子犬と、手元にある資料だけで子犬を購入するかどうかを判断しなければなりません。子犬がどんな環境で育ってきたのか、その子の母親が健全な環境で過ごせているのか、そういったことは一切わからないまま購入するのです。この仕組みによって、悪質なブリーダーは誰の規制を受けることもなく、子犬を販売することができるのです。引用元:むーたんのいる暮らし
最近では、「市場の仕入れは行っていない」と明言しているペットショップもあります。
「市場からは仕入れず、手間や時間をかけてでも良質なブリーダーを探して、独自の流通を確立している」というお店は信頼に値するのではないでしょうか。
犬の価格が極端に安い場合は、どのようなルートで仕入れているか、なぜ安いのかなど理由を聞いてみましょう。
⑤ 生活環境に合った犬種を勧め、飼育のアドバイスをしてくれるか
5つめは、《生活環境に合った犬種を勧め、飼育のアドバイスをしてくれるか》です。
「賃貸に住んでるのですが…」と言っているにも関わらず、「意外とバレませんから!」と勧めてくる店員さんも結構多いものです。
店員さんの「売りたい気持ち」が前面に出ていて、「ろくに話を聞かず、適さない環境でもやたらと勧めてくる」というお店は避けたいところです。
普段留守にする時間、家族構成などを聞き出したうえで、犬選びや、飼育についてのアドバイスをしてくれるお店を選びましょう。
良い面ばかりでなく、悪い面(デメリット・問題点)も包み隠さずに教えてくれると、さらにGoodです!
⑥ 社会化を心がけているか
6つめは、《社会化を心がけているか》です。
プレイルームのような場所で犬どうし過ごさせる、店員さんと遊ぶ時間を作るなど、社会化を心がけているかどうかは今後のしつけ(犬の性格形成)にも影響がある部分ですので、しっかりチェックしておきましょう。
狭いケージに入れっぱなしにしていると、十分に社会化できません。
⑦ 生命保障制度の内容に問題がないか
7つめは、《生命保障制度の内容に問題がないか》です。
迎え入れた犬が、すぐに、または寿命よりも随分早くに死亡してしまうケースはゼロではありません。
病気・死亡などに対する保障制度を整えているということは、「ある程度、販売している犬の健康状態に自信がある」ということです。
ただし、「ワクチンが全て終わるまでは病気がうつらないようにケージに入れっぱなし」などというところは避けてください。
これでは犬が健全に育たないからです。
また、提携していない動物病院での診察を受けさせないペットショップは避けましょう。
例として、ペットショップCoo&RIKUの公式サイトをリンクしておきます。
さいごに
今回は、「良いペットショップを見分けるポイント」をご紹介しました。
ご紹介したポイントをおさえて、大切な家族となるワンちゃんを探してみてください♪
店員さんの「犬の知識」が豊富か
生後46日以上の犬を扱っているか
店内や犬の居場所が衛生的か
犬の仕入れ先が「市場」ではないか
生活環境に合った犬種を勧め、飼育のアドバイスをしてくれるか
社会化を心がけているか
生命保障制度の内容に問題はないか