犬のしつけ

【犬のしつけ】犬が問題行動を起こしたら、まずは「原因解明」を!

【犬のしつけ】犬が問題行動を起こしたら、まずは「原因解明」を。
リク
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今回のテーマは、多くの飼い主さんが苦労する「犬の問題行動」についてです。

人の手を噛む、ドアホンが鳴った時に必ず吠えるなど、愛犬の困った行動に悩まされる飼い主さんは多いものです。

こうした問題行動は、飼い主さんがきちんと対処していかなければいつかトラブルを引き起こす原因になりかねません。

それも、ただ闇雲に対処するのでは意味はなく、まずは「犬が問題行動を起こす原因を解明すること」が大切です。

記事の内容
  • 犬が問題行動を起こしたら、「まずは原因解明」を
  • 【具体例】犬の問題行動の「原因解明プロセス」
  • オススメの書籍を紹介

詳しく解説していきます。

犬が問題行動を起こしたら、まずは「原因解明」を!

犬が問題行動を起こしたら、まずは「原因解明」を

愛犬が問題行動を起こした時にまず飼い主さんがすべきことは、「犬がその行動をとる理由は何か?」原因を解明することです。

原因が分かればおのずと適切な対処方法が見つかりますが、分からないままではいつまで経っても解決できません。

原因が分からないまま対処した時にたとえその場ではやめさせることができたとしても、あとから弊害が出る場合が多いのです。

「早くなんとかしなければ」と焦る気持ちもあるかもしれませんが、犬が問題行動を起こしたら、まずは「原因解明」を心がけてみてくださいね。

問題行動の多くは、原因となる部分を無くせば簡単にやめさせられます。

【具体例】犬の問題行動の「原因解明プロセス」

【具体例】犬の問題行動の「原因解明プロセス」

原因を解明するプロセスは以下の通りで、いたってシンプルです。

原因解明プロセス
  1. 犬の行動を細かく観察する
  2. 犬の気持ちを想像し、その行動を起こす理由を考える
    (=原因解明)
  3. やめさせる方法を考える
    次の段階

ここでは、実際によくある問題行動を例に解説していきます。

よくある問題行動

窓の外の通行人や車に向かって吠える

窓の外の通行人や車に向かって吠えるのは、オス犬に多く見られる問題行動の一つです。

ご自身の愛犬の問題行動に当てはめながら[原因解明プロセス]を確認してみてください。

① 犬の行動を細かく観察する

リク
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まずは犬の行動を細かく観察します。

窓の外の通行人や車に向かって吠える犬を観察したところ、以下のことが分かりました。

観察結果
  • 通行人や車が通るたびに吠える
  • 通行人や車の音・気配がなくなるまで吠え続ける
  • 誰に対しても吠える
  • 威嚇するような吠え方をする

② 犬の気持ちを想像し、その行動を起こす理由を考える

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次に「なぜ犬がその行動を起こすのか」を考えます。

少し難しいかもしれませんが、想像力をふくらませて犬の気持ちを考えてみましょう。

このとき「全く見当もつかないな…」という方も中にはいると思いますが、

もしそうであれば、犬の気持ちについて解説している本を読んでみてください。

書籍を参考にすれば、大体のことは解決できると思います。

※参考書籍はのちほどご紹介します
書籍紹介へジャンプ

そして、プロに相談するのもベストです。

犬はどんな気持ち?
  • 吠えて通行人(敵・侵入者)を追い払うぞ!
  • ボクたちの縄張りに近づくのは許さないぞ!
  • リーダーのボクが家族を守るぞ!

さて、このように犬の気持ちを考えてみると次のような印象を受けませんか?

生まれ持った本能や習性に従って行動しているのであって、必ずしも悪気があって問題行動を起こしているわけではなさそう。

窓の外に向かって吠えてしまう犬は、通行人のことを敵や侵入者として捉えています。

しかし実際のところ通行人は敵でも侵入者でもないので、犬が吠えようが吠えまいが家の前を通り過ぎて行きますよね。

犬はこれを「自分が吠えたからいなくなったんだ」と認識し、追い払ったことに対して達成感や喜びを感じているのです。

これが、犬が窓の外の通行人や車に向かって吠える最大の理由といえます。

③ やめさせる方法を考える

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さて、問題行動を起こす原因を解明できたら、どういう手段でやめさせるか「対処方法」を考えます。

今回の例では、「吠えたからいなくなった」という犬の勘違いからくる達成感や喜び(成功体験)を取り除けばOKです。

外の様子が見えない場所にサークルを置く、カーテンをやめてブラインドにするなど、環境を変える方法が効果的でしょう。

対処方法については別記事にて詳しく解説していますので、合わせてご確認ください。

【犬のしつけ】犬が問題行動を起こした時の対処方法を5つ紹介!
【犬のしつけ】犬が問題行動を起こした時の対処方法を5つ紹介! 人の手を噛む、ドアホンが鳴った時に吠えるなど、「犬の問題行動に悩まされている」という方はぜひ参考にしてみてください!...

記事の最後にもリンクを貼っておきます。

【書籍紹介】犬の気持ちが理解できない時は?

【書籍紹介】犬の気持ちが理解できない時は?

犬と長年暮らしている人でも、気持ちを全て分かってあげるのは難しいことです。

しつけに行き詰まったら、「プロ」が監修している書籍を参考にしてみてください。きっとヒントが得られるはずです。

オススメの2冊をご紹介します!

1.面白くてよくわかる 決定版 イヌの気持ち

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こちらは、愛犬と気持ちを通じ合わせるための必読書です!

素晴らしい経歴をお持ちの、藤井聡さんという方が監修する信頼のおける1冊です。

しぐさでわかる犬の気持ち/習慣に見る犬の気持ち/行動から知る犬の気持ち/犬の心と体/オスとメスの行動学/の全5章106項目、目からウロコの情報満載です。

書籍を監修した藤井聡さんの経歴

オールトドッグセンター全犬種訓練学校責任者。日本訓練士養成学校教頭。ジャパンケネルクラブ公認訓練範士正。日本警察犬協会公認一等訓練士。日本シェパード犬登録協会公認師範。1998年度はWUSV(ドイツシェパード犬世界連盟)主催訓練世界選手権大会日本代表チームのキャプテンをつとめ、個人で世界第8位、団体で世界第3位に入賞。訓練士の養成を行う一方で、国内外のさまざまな訓練競技会に出場。家庭犬のしつけや問題行動の矯正にも取り組んでおり、各地で講演なども行なっている。

(書籍より一部引用)

2.犬語レッスン帖

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章末の漫画やコラムも楽しく、サクッと読めるのでオススメです!

こちらもしつけのプロである、井原亮さんという方が監修した良書です。

鳴き声を聞こう/ボディランゲージを読み取ろう/行動の意味を探ろう[観察編]/行動の意味を探ろう[暮らし編]/行動の意味を探ろう[コミュニケーション編]/の全5章100項目掲載されています。

書籍を監修した井原亮さんの経歴

SkyWan! Dog School 代表。家庭犬しつけインストラクター。グループレッスンをはじめ、犬の保育園や問題行動トレーニング、パピーパーティ、出張レッスン、しつけ相談会など、活動は多岐にわたる。

(書籍より一部引用)

さいごに

リク
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今回は、「犬の問題行動」についてお話しました。

おさらい

犬は生まれ持った本能や習性に従って行動しているのであって、必ずしも悪気があって問題行動を起こしているのではありません。

犬の持つ習性や本能を学び、日々の行動を細かく観察して愛犬の気持ちを分かってあげることで、問題行動の原因は必ず解明できます。

原因の解明ができたら次はそれに合った対処方法を考えていきましょう。

【犬のしつけ】犬が問題行動を起こした時の対処方法を5つ紹介!
【犬のしつけ】犬が問題行動を起こした時の対処方法を5つ紹介! 人の手を噛む、ドアホンが鳴った時に吠えるなど、「犬の問題行動に悩まされている」という方はぜひ参考にしてみてください!...