今回は、「人に慣らす方法」をご紹介します。
飼い犬は、来客、獣医師、トリマーなど、日常生活で数多くの人と関わることになります。散歩中に「かわいいね!」と声をかけてくれる人なんかも結構いるものです。
こういった人たちには、ゆっくりでも良いので必ず慣らしていきましょう。でないと、人と関わる場面があるたびに大きなストレスを抱え込んでしまいます。
飼い主さんにとっても愛犬が人を怖がったり、嫌ってしまうのは悲しいですよね。
本記事では、子犬の性格別に「人に慣らす方法」をご紹介します。
- 人を怖がらない犬(人好きな犬)
- 人を怖がる犬
- 人好きかどうか不明な犬
ポイントと注意点も含めて、ぜひチェックしてみてくださいね♪
Contents
《犬の社会化》人に慣らす方法
「人を怖がらない犬(人好きな犬)」の場合
さっそくですが、まずは「人を怖がらがらない犬」の場合です。
愛犬が人を怖がっていない場合でも、よその人(以下:相手)と触れ合わせる時は、飼い主さんが抱っこしたままでいましょう。
「人を怖がらない犬」の場合の人に慣らす手順は、以下を参考にしてみてください。
- 飼い主さんが犬を抱っこする
- 相手におやつを持ってもらい、手の甲の匂いをかがせる
- 犬が自ら匂いをかぐ動作をしたら、おやつを与えてもらう
- 優しく「背中」を撫でてもらう
→この時、怖がる犬もいるので「頭」は撫でないようにする
おやつを持つ時は、指でつまむのではなく手で握り込むようにしましょう。
指でつまんでいると噛まれてしまうことがあります。
「人を怖がる犬」の場合
次に、「人を怖がる犬」の場合です。
「人を怖がる犬」の場合の人に慣らす手順は、以下を参考にしてみてください。
- 飼い主さんが犬を抱っこする
- 相手に、犬から少し離れたところに立ってもらい、まずは飼い主さんの手からおやつを食べるのか確認する
- 相手に、犬と目を合わせないようにしながら徐々に近づいてもらう
- 相手が至近距離に近づいた状態でもおやつを食べるようになったら、今度は相手におやつを持ってもらい、手の甲の匂いをかがせる
- 犬が自ら匂いをかぐ動作をしたら、おやつを与えてもらう
手の甲の匂いをかいだ後は「人を怖がらない犬」と同様におやつを与えればOKです。
「人好きかどうか不明な犬」の場合
最後に、「人好きかどうか不明な犬」の場合です。
「人好きかどうか不明な犬」の場合の人に慣らす手順は、以下を参考にしてみてください。
- 飼い主さんが犬を抱っこする
- 相手に、犬から少し離れたところに立っておやつを持ってもらう
- 犬と目を合わせないようにしながら、犬が相手の匂いをかげるところまで近づいてもらう
→この時、犬の正面には立たないようにしてもらう - 犬がしっぽを振りながら積極的に相手の匂いをかぐようなら、手の甲の匂いをかがせる
- 犬が自ら匂いをかぐ動作をしたら、おやつを与えてもらう
この時、「相手の匂いをかがない」「匂いをかいでから相手を避けるそぶりをした」場合は、「人を怖がる犬」の方法を試しましょう。
《犬の社会化》人に慣らす時のポイント
① まずは家族に慣らそう!
まずは一緒に暮らしていく家族に慣らすのがポイントです。
犬を迎えてから始めの1週間は、ちょっとしたことでも犬にとってストレスがかかります。
最初のうちは日常的に顔を合わせる人のみ触れ合うようにしてください。
②家族に慣れてきたら、よその人にも積極的に会わせよう!
家族に慣れてきたら、よその人に積極的に会わせます。
本格的な散歩を開始するまでに、あらゆるタイプの人と触れ合わせましょう。
友人や近所の人を家に招いて触れ合いの場を作るのも良いですね。
男性、女性、子供、お年寄り、制服を着た人、めがねをかけた人、帽子をかぶった人、ひげが生えた人、台車を押す人、大きな荷物を持った人など
行動学者の多くは、「犬の同種・異種の動物に対する社会化期は3ヶ月齢まで」と言います。
《犬の社会化》人に慣らす時の注意点
長時間の触れ合いは禁物
こんな人との触れ合いは注意して
さいごに
今回は、「犬に人慣れさせる方法」をご紹介しました。
人間社会で生きるうえで、「人に慣れてもらうこと」はとても大切です。
犬が幸せに暮らしていくためであり、トラブルを起こさないためでもあるからです。
無理せず、ゆっくりのペースでも良いので、着実にトレーニングを頑張りましょう。